インラインでは難しい課題に。“オフライン機”という選択肢

オフライン機って、実はけっこう使えるんです

私はこれまで、産業用設備の設計に携わってきました。特に「オフライン機」と呼ばれる、生産ラインの外で使う設備を中心に設計してきました。

「オフライン機」って聞き慣れない方もいるかもしれませんが、これは文字通り、インライン(ライン内)で使う設備とは違い、ラインの外で独立して動かせる機械のことを指します。生産現場で意外と重宝される存在です。


オフライン機の良いところ

オフライン機には、インライン設備にはないいくつかのメリットがあります。いくつか紹介してみます。

  • ラインと無関係に動ける
    ラインの停止やトラブルに左右されないので、必要なときに必要な検査や作業ができます。
  • 精度の高い検査が可能
    ラインから外れている分、振動やノイズの影響が少なく、繊細な検査や測定に向いています。
  • 自由に配置できる
    スペースがあればどこでも設置できるので、新しいラインを増やしたり変更したりする際にも柔軟に対応できます。
  • コストを抑えやすい
    通信システムやクラウド連携などが不要なケースが多いため、初期導入や運用コストが抑えられるのも魅力です。

実際に使ってみると…

たとえば私が担当した大手企業の事例では、目視でやっていた外観検査にオフラインのAI検査機を導入しました。

以前は、人によって検査の精度にバラつきが出たり、長時間の作業で疲労がたまりやすかったりと、課題が山積みでした。

それが、AIを使ったオフライン機を導入したことで:

  • 微細な傷や欠陥を見逃さず、精度が安定
  • 検査スピードも速くなり、現場の負担が軽減
  • 検査員の人数を減らせて、コストダウンにもつながった

と、三拍子そろった効果が出ました。


こんな使い方もできます

  • 抜き取り検査:ラインから製品を一定数だけ抜き出し、詳しい検査をオフラインで実施
  • 特定工程の補助:インラインでは難しい工程を補完する用途として活用
  • 教育用・メンテナンス用:作業者のトレーニングや設備の整備にも活用しやすいです

最後に

もし、「現場にちょっとした検査や作業スペースがほしい」「ラインの邪魔をせずに精度の高い確認をしたい」とお考えであれば、オフライン機の導入は非常に効果的です。

これまでの経験を活かし、ご相談に応じたご提案もできますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

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