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構造設計における解析の重要性
はじめに 構造設計は、建築物や機械などの物理的な構造物を設計するプロセスであり、その安全性、耐久性、機能性を確保するために不可欠です。このプロセスにおいて、解析は非常に重要な役割を果たします。解析は、設計された構造物が実際の使用環境でどのように振る舞うかを予測し、潜在的な問題を事前に特定するための手法です。 解析の立ち位置 構造設計における解析は、ある意味で試作に相当します。試作とは、製品のプロトタイプを作成し、実際の使用条件下でテストすることを指します。解析は、試作を行う前... -
無料で流体解析を行う方法を紹介します
配管まわりの機能面のお話をいただきました。その際に簡易的な流体解析を先方に紹介させていただきました。この流体解析は以下サイトで無料でできますので、ご参考いただけますと幸いです。 https://cattech-lab.com/science-tools/catcfd-zero/ まずは配管のチーズを解析してみました。 流入が1m/sの水とし、排出先は上端と右端で圧力差が同じとした場合は以下のような流速になります。 ほぼ直線のみに水が流れます。上端の分岐では渦が形成されております。R=0.2mとゆるくしていてもこのように流れが直端に差が... -
noteで「配管の応力解析」の記事を書きました
以前書いた配管応力の解析記事をnoteにまとめました。 https://kmechdesign.com/2025/01/11/%e9%8b%bc%e7%ae%a1%e3%81%ae%e8%a7%a3%e6%9e%90%e3%82%92%e8%a1%8c%e3%81%84%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f/ https://note.com/terato1518/n/n42413a5bd958 もしご興味があれば、ご覧ください! https://kmechdesign.com/%e3%81%8a%e5%95%8f%e3%81%84%e5%90%88%e3%82%8f%e3%81%9b/ お問い合わせはXでも本HPからでもどちらでも問題ありません!! -
鋼管の解析を行いました
鋼管の圧力解析と応力分布 私の最初の職場では、鋼管をよく使用していました。水ポンプで循環させる際に、数MPaの耐圧試験も行っていました。最近、鋼管の圧力解析を依頼され、鋼管にかかる応力を調べる機会がありました。 圧力解析の概要 以下の図は、1MPaの圧力をかけたときの主応力分布を示しています。鋼管は10K80Aを使用し、片側を固定端、もう片方を自由端としています。圧力は右のグラフのように色分けされており、単位はPaです。 主応力は加圧に起因するため、ほぼ1MPa(赤茶色)が均等に分布しています。...
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